カタカナ多めのタイトルになってしまいました。

 今、リモートワークがどんどん推進されて、徐々に「この生活が続くのか」と受け入れはじめたタイミングでしょうか? 今まで当たり前にチームメンバーと過ごしていた時間がグッと減って、チームビルディングに悩んでいる方も多いと思います。


 チャンスを1日3つノートに書く「ミーニング・ノート」は、簡単にできて、チームビルディングにとても効果があるので、その効果をまとめてみようと思います。

 やることは、この2つ。
1、チームメンバーで、ミーニング・ノートを毎日書く
2、週に1回チームで振り返りをして、1週間の中のチャンストップ3を共有しあう


これが、チームビルディングに効いてきます。


どんな効果があるかを以下簡単にまとめました。 

大きく2つに分かれます。

Ⅰ、リモートで離れた状態で、皆んなの時間でできること

Ⅱ、孤独な時間が増える中で、1人の時間でできること


まずは、Ⅰ、リモートで離れた状態で、皆んなの時間でできること。


1、「同じこと」をする楽しさがある
緊急事態宣言で、リモートを体験して、「1人でやる」ことの辛さを感じた人は多いでしょう。私もその1人。学生時代が楽しかったのは、みんなで「勉強」や「部活」という一緒のことをする仲間がいたからかと改めて思いました。

リモートで孤独になりがちな時に大切なのは、他の誰かも同じことをしていること。たとえ離れていても、「みんなもやっているから、頑張ろう」という気持ちになるし、1人でやるよりもずっと楽しい。 そして、集まった時には「同じこと」をしているから、共通の話題になり、そこから会話が生まれます。 離れているからこそ、何か一つ、「同じこと」をする。そうすることで、仲間意識が芽生えてきます。


2、お互いの深い理解が得られる

チャンスの話を聞くと、その人がどんなことを喜び、どんなことに痛みを感じているのか、心の奥底にある価値観がすごくよく見えてきます。 


私もオンライン・ワークショップを毎月行っていて、全く知らない人同士で、チャンスの話をしあうのですが、たった数分話しても、その人の価値観や生き方が見えてきます。それくらい、「チャンスの話」には、その人が色濃く現れてきます。


 また、仕事以外の生活の話も出てくるため、今まで知らなかったメンバーの一面も知ることができると思います。この深い理解は、言わずもがなチームビルディングの土台となるところ。理解しあっていることが分かると、信頼関係も生まれて、仕事もしやすくなってきます。 

 3、感謝を伝え合える
「あの時にAさんが言ってくれた一言が嬉しくて、心の支えになりました」


「緊急対応で、手が回らなかった時に、Bさんが仕事を一部引き受けてくれて、本当に助かりました」 


おそらく、チームメンバーと一緒にミーニングノートの振り返りをすると、おそらくこんな感謝の言葉が多く聞けるかと思います。 チームメンバーのチャンスに、自分が登場するって、ただただ嬉しいものです。誇らしい気持ちもあるし、もっと役立ちたい気持ちも生まれてくる。 いつもは言えない感謝の気持ちを「チャンスの話」を通じて、改めて伝えることができるんです。感謝の気持ちを伝え合う、大事な場になってくると思います。


 4、事実と主観を分けて話せるようになる
ミーニングノートは、チャンスを「出来事+意味づけ」で書いていきます。出来事は事実で、意味づけは主観です。

これは、どういうことかというと、毎日自分にとって大切なチャンスを、事実と主観で分けて書く訓練をしているんです。 事実と主観を分ける癖は、仕事をするための大切な基本スキルです。 事実なのか主観なのか、ごちゃごちゃになって、話が整理できていない人も、そこをきっちり分けて話せるようになってきます。これは、リモート中に何かトラブルがあっても、落ち着いて報告するためにも、とっても大事。 話す側も聞く側も、冷静に対応することができるようになります。


5、「対話力」が高まる

チャンスの話をすると、自然と相手に興味がわいてきます。
それぞれが見つけた1週間分( 21個)のチャンスから、とっておきの3つを共有するので、それはそれは興味深い話が多いんです。

「なんで、それをチャンスだと思ったの?」
「どうやって、その出来事を意味づけしたの?」


と、自然と質問が生まれてきます。

相手への興味は、対話力の基本。チャンスの話を楽しくすることで、対話力が身についてきて、良いチーム作りに活かすことができるのです。


次は、こちら。

Ⅱ、孤独な時間が増える中で、1人の時間でできること、の効果をみていきましょう!


1、「内省時間」を確保することで、自分軸を確認できる
人って、みんなと話して、人の意見を聞いたり、自分の意見をぶつけてみることで、「自分はこう」という自分軸を確認していているもの。リモート中は、普通の会話や無駄話がグッと減ってしまい、内省するきっかけがグッと減ってしまっている人も多いのではないでしょうか。


 こんな時こそ、自分の心と対話する内省時間が大切になってきます。 あぁ、私は、こんなことを考えているのか。こんな風に感じているのか。 これを毎日確かめることで、他のメンバーと接する時にも「自分軸」をしっかり保ったままでいられることができます。



 2、レジリエンス力(心の回復力)が高まる
私たちは何が起きるか全てを選ぶことはできないので、日々の中に嫌なこともたくさん起きるものでしょう。トラブルやミスも、誰にでも起きるものです。 


ミーニングノートでは、心に痛みがある嫌な出来事を「スパイシーチャンス」と呼んでいます。こういった嫌な出来事を、ただの嫌な出来事として終わらすのではなく、何かしらの価値や可能性を見つけ出すことで、コツコツと意味づけ力を高めていきます。


 実は、このスパイシーチャンスは、会社にとって宝物のようなノウハウがいっぱいです。


 何が起きたか。

どうやって対処したか。

その人はどうやって心を前向きに戻したのか。 


それぞれの経験から得た生の知恵は、メンバーにとっても、会社にとっても、大事な資産になっていきます。 



以上、簡単にチームビルディングに効果がある理由をまとめてみました。


始めるのは簡単ですが、続けることは大変です。「楽しい」ことが続けるには一番大事!チームの仲間と楽しみながら、ミーニングノートを続けてみてください!