ミーニング・ノートを書いていると、「あ!すごいこと気づちゃった!」とふと発見があったり、経験を通じて「やー、こういう場合はこうした方がいいな」と学ぶことも多いです。


1年分のノートを振り返って、私にとって大切な気づきベスト10をまとめてみました!私にとってのベスト10なので、人生のことや、時代の変化のことや、ごちゃ混ぜです。

 

1位「相性は、努力で超えられない」

これはほんと、ここ数年で私が学んだ大きなテーマでした。相性って、理屈を超えたもので、努力して乗り越えられるものじゃないなって思いました。人の採用も、どんなに才能高く、スキルがある人でも、その会社にとって合う、合わないって別ですよね。

逆に相性良いと、努力とか関係なく、上手くいく。

自分は、どんな人や組織と相性良いのか。沢山失敗しながら、こんなことを見極めていく力をつけて行かなくてはいけないんだなと思いました。

 


2位「血流は心の悩みも流してくれる」

2019年は生まれて初めて、ジムに通えた年でした。春ころ、友達に「智恵さん、このジム合うと思うよ」と言ってもらったことを「お、今日のチャンス!」と思ってノートに書いていたんです。実際に通ってみたら、楽しくて。今は週3〜4通う「ジム野郎」に。気づいたことは、血流がよくなると、体が軽くなるだけでなく、心まで軽くなるってこと。 運動している最中も「あー、あれやらなきゃ」とか「あー、あの問題どう解決しよう」とかグチャグチャ考えたりしちゃうんですけど、終わって、体軽くなると、「あー!スッキリ!」って心も軽くなってる。運動万歳ですね。


3位「視覚情報→音声情報」

2015年、2016年に2年連続でインスタグラムの本を書いた時は、「これからは非言語情報だ!」って言って、言語→非言語の流れがきているっていう話を書いていました。そして、そこが最終形だと思っていました。でも、違った。もうね、目が疲れた。写真や動画情報が溢れて、それ毎日見て、多くの人が視覚情報に疲れてると思います。これからは、視覚情報→音声情報に流れてくるんじゃないかと。目を使うことが限界だから。そして、視覚情報は、いいものだけに目をセーブしたい。そうすると競争激化する。新たな道として、音声情報がくる(というか、もうきてる)。キングコングの西野さんのユーチューブも、動画なしで音声だけっていうのも納得。


4位「消費は喜びどころか苦痛になってきている」

私が子供の頃は、まだまだ消費は「特別で、非日常的なもの」でした。三越本店に行ってランドセルを買ってもらうとか。「買う」ということが、特別な出来事だった。でも、ファストファッション、100均とかで、さらに大量消費がエスカレートして、ネットで24時間いつでもどこでも物を買えるようになって、「何かを買う」という行為が特別なものではなくなって、昔より喜びが薄れてきました。さらに、天候の変動やゴミ問題なんかが、年々課題となって、もはや、消費=罪悪感にもなってきている。「また買ったら、捨てたりしないといけないしなぁ」「これ作る過程で、地球どれだけ汚してるんだろ」とか、買う前に頭をよぎったり。「何かを買え」とか「買い換えろ」とかの広告も、喜びの情報じゃなくて、苦痛の情報になってきているんじゃないかなぁ。


5位「眼差しは、言葉よりも雄弁」

人を見るときのまなざしって、すごく色んなもの現れているなぁと、ふと思った時があり、それから他の人が、他の誰を見るときのまなざしを気にするようになりました。

尊敬している人をみるまなざし、憧れのまなざし、「この人どんな人だろう?」って思うときの好奇心いっぱいのまなざし、疑いのまなざし、ちょっと人を見下しているまなざし。などなど、色んなまなざしがあって、そのまなざしは、言葉よりずっと雄弁だなと。じゃあ、自分は人と接するときにどんなまなざしで相手を見ているか。そこに自分の気持ちが出てるだろうなと気にするようになりました。

 

6位「マズローはひっくり返すべき」

これは前にnoteでも記事を書いたのと同じ話なんですけれど、マズローが「自己実現が一番上だよ!」っていうから、私もずっとそうだと思っていました。そして、いつの間にか心のどこかで「生理的欲求」や「社会的欲求」とかを、下に見るように。「志高く生きるには、自己実現を目指さなきゃね!それ以外は、下の方の(レベルの低い)欲求よ!」って思っていた気がする。でも、自己実現とかって高度すぎるし、一生かかっても実現できるかわからない。そんなものを上位に置いて、他の欲求をバカにしてると、幸せになれないんじゃないかなと。むしろ、生理的欲求とか安全欲求とかを日々大事にしている方が、よっぽど幸せな人生なんじゃないかなって思いました。マズローをひっくり返してみてみようと思ったんです。


7位「女と男の仁義なき戦いはまだまだ続く」

今年もたくさんあったジェンダー炎上案件。年明けて早々の百貨店のポスターとか、献血のポスターとか。そして、ジェンダーギャップ指数も、110位から121位にランクダウン。男性ばかりが牛耳る世界にうんざりして海外に出てしまう優秀な女性が、実際に私の周りでも増えています。日本の女性と男性は、ほんと、膝と膝を突き合わせて、どうしていこうか?と、もっと話し合わないと、この仁義なき戦いがずっと続いてしまうよね。お尻を触られることが普通だった時代から(嘘でしょ?って思うよね)、今は変化したように、これからも良い方に変わっていくのだとお互いに信じて話し合うしかない。


8位「どこでも生きていく力=意味づけ力」

ミーニング・ノートの本出して、講演会とかで「大企業をやめようって、どうして思えたんですか?勇気いりますよね?」という質問をもらうことが多い。「タイミングがよかったから」「ちょうど本をだす話をいただいて」とか答えていたけれど、何よりも大事な理由があったことを忘れていました。それは、ミーニング・ノートがあれば、どんな状況でも私はチャンスを見つけだして何とかするだろう、という自信があったから、やめられたんです。ミーニング・ノートを続けていたおかげで、うまくいっても、うまくいかなくても、何かしらチャンスを見つけ出せるだろう、というザックリとした自信を得ることができた。その自信がなかったら、やめられなかったと思う。チャンスを見つける力「意味づけ力」は、どこでも生きていく力なんだなと、今年改めて思いました。


9位「頭を鍛えるよりも五感を鍛えるべき」

友達がイギリスに留学しているのだけど、体調が悪くなって、英語で診断してもらうのが不安だったから、自分で情報集めて、「これかな?」と自己診断したら、実際にそうだった、という話を聞きました。今はありとあらゆる専門情報が手に入る。ネット以前の時代とは違って、情報を知っていることや、記憶している、ということに価値があまりなくなってしまった。そうなると、頭を鍛えるより、五感を鍛えるべきなのかな?と思いました。アートが流行っているのとか、瞑想やる人が増えているのとかも、その流れなのかな? 五感を使って、目の前のことを捉えていく。そういう力がより一層大事になってくるんじゃないかな。


10位「自分の言葉で語る勇気を讃えたい」

ミーニング・ノートは、心理学や脳科学などで言われていることと被っていることも多いですよねって読者の方に時々言われます。私は、あえてそういう本を読まずに、自分で経験したことから、自分で気づいたことを、自分の言葉で書くことにこだわりました。なぜなら、心理学や脳科学の専門家でもないのに、そっちの言葉や解説を使うと、かじった程度のものにしかならないから。それはやめようって思って。覚悟を決めて、そうしたという感じです。

そんな話をしたら、ある講演会のアンケートで「ビジネスパーソンとして、何とか説得しようと、いろんな情報を集めて参照している身として、ハッとしました」と答えてくださった方がいたのですが、これって、社会が「個」を見てくれていない証拠だなって思いました。同じことを言っても、「アリストテレスが言ってるなら聞くけど、あなた個人が言っても聞きません」ってことだなと。

でも、誰でもありとあらゆる情報を得ることができる今となっては「その人が経験して、その人が気づいたことを、その人の言葉で語る」ことに、より価値が出てくるのではないかと。AUTHENTICというか、よりホンモノが求められる時代になっていると思うんです。だから、私は自分の言葉で語っていきたいし、勇気を持って自分の言葉で語る人を讃えたい。

 

  

以上、私にとって大切な気づきトップ10でした。

ミーニング・ノート書いている方、もしよかったらやってみてください。

来年にも持ち越したい大切な気づきを明確にしておくと、スッキリします!